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大後輩たち来る

昨日の昼頃、まだ冷たさの残る春の雨の中、近くの膳所小学校5年生の
諸君約10名が当所を訪れました。
膳所小学校は私の母校であります。
(昭和24年入学・・30年卒業。)卒業してから70年近くが
経っていますね。こんな諸君の来訪があるとそんなことを思い浮かべ、
そりゃあ年も取り、動きも鈍るわなとの感慨も浮かびますね。
今回は生徒たちの野外実習?の一環として学区内の名所旧跡を探訪する
というテーマで、いくつかの小集団を作って巡るというようなことらしく、
数日前先生の方から依頼がありました。
屋内の方は多人数が入ってもらうと、壊れやすいものも多いので、
今回は庭を歩きながら外から全般を見て、感じてもらうということにしました。
あいにくの雨でしたが、引率の先生の指導の下、たまたま生徒の一人のお父さんが
当所活性化のボランティアの一員で、何度も訪問したことがあるということが
分かり、その生徒も「案内」の役目を担ってくれ、全員随分熱心に観察!を
続けてくれました。
どこまで、春挙の意図を分かってくれたかは未知数ですが、10年後くらいに
彼、彼女らの心の中で発酵され、この作品!の正しい理解に到達してくれることを
祈りながら、大後輩たちにエールを送りました。
彼、彼女らには雨の冷たさをものともしない好奇心が漲っていました。

   春雨の あがるともなき 明るさに  立子
 
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梅の木に梅の花咲く

先日、このブログで紅白梅のツボミ膨らむ・・とご報告した庭の梅の花が
例年より少し早く、、ポツンポツンと咲いてくれました。
昨日今日とは思わなかったので、ビックリしました。
大抵の年は、前庭の東隅にある白梅が少し早く咲き、それを追っかけるように
北中の庭(竹の間の窓の前にある紅梅が咲いていくのですが、今年は
紅梅の方が早かった。
見た目も華やかなだけに、お客様の眼をも奪うでしょうね。
本格的な春の到来近しです。
この齢ともなれば、季(とき)の移り行きもしみじみ感じざるを得ないのですが・・

 薔薇の木に薔薇ノ花サク ナニゴトノ不思議ナケレド  白秋

 
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こいつぁ春から

「縁起が良い・・」というか、「縁」という言葉をまた
思い出させることがありました。
昨日12日は春挙の月命日。
この頃毎月12日の朝、蘆花浅水荘活性化委員会の筆頭幹事?I さん
が、春挙の仏前(当所の仏間)にお参りしてくれます。
終了後の雑談が終わる頃、インターフォンが鳴ります。
拝観予約のTさん(女性)の登場です。
かねての予約電話から、成年の女性1名と分かっていました。
帰途に向かうI さんに、「今日の拝観は女性一人、このひ・と・り
というのが大体いつもいろいろな意味でキッチリしてはってね、庭園とか建築
とか絵なんかに大変な趣味を持つか造詣が深いか、はたまた専門か・・また
報告するは」と言いながら、彼を送り、彼女に対します。
私の案内は「ここは何で知っていただきましたか?」から始まります。
私のルーティンであり、初めて「蘆花浅水荘」という場に入られた方の
気持ちをほぐす意味を持たせてます。
「実は私、静岡にある大学の教員でして、各県の近代の著名なお宅を訪問しながら
実地に研究しています。私は庭園専攻で、建築専攻の方とペアーを組みながら
訪問しています・・」
(やっぱりそうか・・)「大学は静岡にありますが、京都の名邸もあちこち訪れ、
その度にこちらの名前を聞かされていたのです」
そして、案内を始めます。
途中で、話のつなぎに「2,3年前にTVの<百年名家>いう番組で放映された
のですが、御覧には・・?」すると
「そのTVは見ていないのですが、その番組で解説をなさってた先生と実はペアーを
組んでいるのです」
そう来たか・・あの小沢先生と!・・
このブログでも述べました、御覧いただいた方は先生の呟き
「この家はこの<百年名家>においても私の中では三本の指に入ってます」
を思い出していただけますかな。
もう今は残念ながら無くなってしまったあの番組のほとんど最後の方で
当所を取り上げかつ絶賛頂いたあの小沢先生とペアーを組んでおられる先生が
ここにいらっしゃる。
しかも、小沢先生と当所のつながりはほとんどご存じなく、しかし今随分興味を
持って細部まで感じ入ってもらえているよう。
これをご縁と言わずして何と言おう・・

また是非ご一緒にお越しください、ここのところ、少し暖かくなってきた
春の日を浴びながら去って行かれるT先生の後ろ姿をお送りしました。

  








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我が庭に春の息吹、そして

不順な冬もようやく過ぎんか、と思っていた昨日、突然ぶりかえした
寒さを、数人の拝観客と迎えそしてやや震えながら送り・・
月例の、近くのクリニックへの薬貰いの今日の日や如何とおそるおそる
早朝の窓外を眺めれば、温かい日差し。
戸を開ければ、庭の紅白梅の蕾一段と膨らむ気配、それに先立ち早や花を
豊かに咲かせている、水仙、馬酔木、(椿の花は早や落花)
確かに春は近づいている・・
そこへ、この久々に豊かさを実感させる日差し。
行きは専ら、上り勾配、1年前発症した坐骨神経痛を慮って、徒歩で
約20分ばかりのクリニックへも途中まで」電車に乗ることにしていたのを、
今日は元の’全部徒歩’に切り替える決断!をし歩き始めました。
15分歩いても、足腰への痛みは来ず、湖岸(我が出発点)を彼方に見下ろす
国道あたりまで上って来ても平気。
悠々とクリニック到着。息もすぐ落ち着きました。
かかりつけの先生に診て頂く前に少し自信を取り戻した老人でした。

  老の字の 飛んでいけいけ 春近し  秀子 



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立春励我

りっしゅんだいきち・・と繋げれば、幸せそのものの響きがありますが。
1月1日夕刻の凶事(あたかも日本列島全体が襲われたかの如しでした)
は1月という月が去っても我ら日本人全体の心にまつわりついたようですね。
確かに忘れて済むということではありませんが。
若いころなら、さー!春が来たぞ、暗い冬は忘れて新生の春へ、などと
我が心身に気合!をこめ直し、またそれで単純に新しい期(とき)が
來るかのごとく思いを新たに出来たものでしたが。
この齢ともなれば、一歩彼の世に近づいたかとの想いが勝ってきます。
しかしそれでも気をとりなおし、新たな酒を飲み直し・・
繰り返される日常の向こうにかすかな光があることを信じ、次代を信じ・・
そんな立春の日の光を浴びましょう。

  こころの眼 少し見開き 春立つ日  風師

 
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