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Shihoさんの贈花と楓紅葉 共 演

当所での佐々木麦師の作品展は今日で中日となりました。
琵琶湖の彼岸(守山市在住)にあって、琵琶湖にまつわる題材を
中心に置きながら現代画に取り組み、しかも3年前くらいから、
具象→抽象というピカソのような転換を遂げられている佐々木師。
私のような門外漢の話かけにも真剣に答えつつ・・・
訪ねて来られるお客様にも丁寧に向き合っておられます。
そんな師あて、一昨日、かなりにぎやかな花が届きました。
贈り主はShihoとあります。
お聞きすると、あの有名なモデルさん。
何でも彼女が中学生の時、美術を教えられたとか。
フーンこういう場を提供しているといろいろな出会い(今回は
本人とではありませんが)が出てきます。
折から色づいて門のところで彼らなりに真っ赤になって展覧会を
盛り上げているカエデ君もびっくりですね。
これも我が晩年のひとコマ・・

  紅葉且つ散る 老境のまた一歩  千代子


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柔らかな晩秋の気の下で

一人の現代絵画家の作品展が我が家で行なわれています。
プロモートするのは、もう10年近くこの家に関心を
持ち続けていてくれる I さん。
画家は元学校の絵画教師で今はプロのSさん、素人の目から
見れば、具象を求め続けていく中で抽象にたどり着いたように
感じられます。
我が邸内に飾られた作品群はそれぞれ、日本画家春挙が作り上げた
各室や廊下に見事にFitしています。
流石プロ作家とプロコーディネータという感じです。
初日の今日はもっと酷しい天候が予想されていました。
朝いちばんこそ、ちょっと震えが止まりませんでしたが、
今(午後1時)室内で絵画をゆったり鑑賞するにはこの時期では
最適のコンディションと言えそうですね。
庭の松、蘆、楓などの佇まいもそれを盛り上げてくれるかの
ようです。
作品展は12月3日まで続きます。
コロナ禍を離れてホッとしたい方など芸術の秋を
味わいにお越しください。


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日本文化再興プロジェクト

という活動があることを知ったのは昨年の今頃。
私の解するところでは・・
農耕(稲作)を中心とした比較的穏やかなヒトの営みに
まつわるさまざまな落ち着いた経緯を通じて行われる
ケの日やハレの日がひいては伝統ある日本文化を成り立たせた
大きな源である。
それを戦後我が国(国民)は他律、自律的に壊してきた。
その過程を見直して、本来のヤマトビトの心の持ち方や
生き方を再生するべきである、というところでしょうか。
若いころ少し齧った保田与重郎、亀井勝一郎などの「日本的精神」を思い出させる
ような・・(かぶれるつもりはありません)
まあ早い話が稲の収穫を喜ぶ(農本主義?)「新嘗祭」を
「勤労感謝の日」と置き換えたところから日本人の心は
おかしくなってしまった、というちょっとドキッとする指摘を
一番わかりやすいタトエとして挙げておられるところが
可愛いと思いながら少しうなづいて・・
その活動の一端をこの蘆花浅水荘記恩寺の本堂で行なわれるのを
受け入れます。
場をお貸しすると同時に自分が開会宣言のような読経(観音経)を
奉納することにも抵抗はありません。
終始穏やかに祭祀は進み(献花、新米お供え、踊りの奉納など)それと呼応
するように穏やかな晩秋の時間が進みました。
私は、ただその時の経過に身を委ねていました。
これも晩年の一日。

  短日の 如く壮年 過ぎゆけり  健一

 と思い出すまでもなく。


  

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11月も早いなあ

晩年の年末が近づくとこんな思いに取りつかれ・・
80歳の11月も早や半ば
38年ぶりに、タイガースが(59年ぶりの関西シリーズを制して)
プロ野球日本一になったのが11月5日。
そのことを少しは綴ってみようと思っていたのですが、本業(拝観対応)
がお陰様で超忙し。
案内そのものもそうですが、予約希望の電話の応対もハンパない。
2年前の「百年名家」のTV放映の影がまだ薄れず、そこへ昨年の春挙生誕
100年の催しの力も加わって、1歳下のボランティア末富氏とうれしいため息・・
我らに若さをと顔を見合わせてもせんなし。
案内のあと、喜んで帰られるお客様の笑顔をエネエルギー源として
また次に向かいます。
ボーっとして過ごしながらボケて行くよりは幸せか・・
そんな我らをしなやかな葦が首をふりふり「フレー、フレー」

 十一月 こんな日和が うれしくて   良一 


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文化の日の周辺で

今年ももう11月に入ってます。
そして「文化の日」も過ぎました。
文化財の管理者として、物思わざることなし。
60歳で会社を定年退職し、20年・・妻たちに迷惑かけながら、
我がままを通し、祖父春挙の作品の一つともいえるこの「蘆花浅水荘」
の管理を晩年の生きがいとして80歳を越えました。
体力、財力(というほどのものでもありませんが)にも先が見えてきそう
と、ときに思えるころともなりました。
この「作品」がかなりの存在感を示すようになったことを自覚すると
同時に、この作品を真の意味の「文化財」として永続させる最善の方策を
模索するところにいることの意識がだんだん大きくなっているのは
明らかですね。
そこにいるこの晩秋。

  十一月を ふはり着て出る 風来坊  美邦


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