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GW始まる

午後遅くには雨になるとの予報ではありますが、
朝はのんびりとした春日の下、今年のゴールデンウィーク
が始まりました。
コロナ禍の様相がようやくそれなりに落ち着いた風を見せ、
というかようやく政府もオッカナビックリwithコロナ
と掛け声し、巷の動きも少し活発になっているようです。
今日は「昭和の日」という祝日なんですね。
我ら昭和の子には、長年慣れ親しんだ「天皇誕生日」が今でも
なじみ深いですが。
そして「景聴園」主宰の<舟をつながずー不繋乃舟>と題した行事
が静かにスべり出しました。
この題は春挙が当所を「蘆花浅水荘」と名付ける契機となった、
唐の詩人司空曙 作の「江村即事」の一節から取られています。
百年前、蘆の花が琵琶湖畔に群生するこのところに乗り捨てられ、
そのまま辺りをたゆたう釣り船の風情を思い浮かべながら
メンバーそれぞれの芸術観をお客さんと共有しようとの
想いが込められているようです。
私も時々彼らの表情を覗きに行きながら、新たな釣果がいかなる
姿で現れるか、興味津々・・・
今年は去年ほどの出番は私には無いようなので、ゆったり構えさせて
貰いましょう。
 長閑さや 早き月日を 忘れたる  太祇
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今年のハイライト?

あたりの緑が輝いてきました。
昨年のハイライトは、丁度この季節、「春挙生誕150年記念行事」
でした。「春挙展」や、それに追随した当所の拝観開放・・ボランティアの末富氏
さらには新人女性Kさんの目覚ましい協力などを得てそれなりの成果を上げたと
自負しています。
今年は、また新しい試み。
京都の若手プロ日本画家集団「景聴園」による当蘆花浅水荘を場とした活動。
4月29日から約半月続け得られます。
詳しくは「景聴園」で検索してみて下さい。
私も普段は住まいしたり、ささやかなご案内に費やしているこの場が
如何なる変貌を遂げるのか楽しみです。
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そして明らかにハイシーズンに入り

早速3連戦。
こちらはプロ野球などと違って、「戦」と呼ぶのはふさわしくなく。
主宰者と和気あいあい。互助と協調=いかにお客さんに、楽しみつつ
「文化」を味わっていただくか、が第一命題ですね。
昨日はいきなり私登板させられ、「春挙について」の講演!
身内として、残されたものに触れる機会があったり、両親から
聞かされた裏話は少しは持っていますが、所詮は「芸術」とは
縁がない・・
以前少し人前で話した経験を下敷きに、「出会えなかった孫の偶感」などと
開き直って、少しお話ししましたが、どれだけ判ってもらえたことか。
BS朝日への出演!やほんものの美術館学芸員さんのリードに乗って
味わったギャラリートークの進め方などを思い出しながら、とに角与えられた
時間はクリア出来ましたが・・
今日は、琴とピアノと歌唱によるコンサート、明日は茶懐石が行われます。
どちらも、会場提供が主なので、昨日程ヒヤアセはかかないでしょうが。
こういう行事を通して、「蘆花浅水荘」という春挙の作品、を来場の人々
に判っていただくこと・・文化の一辺に携わっていることを有りがたく
思いながら、若葉風を身に受けます。
庭の木々は無心の内に来客をよろこばせていますね。

 若楓 ひととき憩う 寺の縁  瑠美
こんな人が一人でもおられればそれでよし。


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今年のハイシーズンに入る?

庭の周りの木々の葉っぱがグングン緑を増していきます。
勿論我が邸内だけでなく、街を歩いても緑が眼に飛び込んで来ます。
そんな中で、この2日間結構よく「働き」ました。
実際に来客を案内するというより、近づくいろいろな催しの
打ち合わせです。
例えば、京都在住の若手プロ日本画家さんの作品を我が家のそこここに
飾り、それらを背景として、邸内を案内する・・
私が春挙について語る(そんなこと出来るのかいな・・)
座敷での「聞香会」これはまあ場所提供ですね。
それぞれの催しにお茶席が添います。
今や少し敬して遠ざけられがちなお茶席を如何に面白く
引き寄せるか・・お茶好きだった、かつ茶目っ気あった春挙が
設えた、この建物がどれほどFitできるかという実験でもあります。
これまで、「ご案内」を中心として活用してきたこの建物の利用価値を
いろんな角度から、異なる見方が出来る(はずの)プロたちの目で
引きずりまわして違う付加価値を見出そう、という魂胆、いかがなりますか。
しばらく続けましょう。
季節は折から花から葉っぱへ、大きく移ります。

   縷々と継ぐ 志あり 花は葉に  和子

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物換星移

我が家の一室、二畳にも満たない空間。
春挙が、この大きな別荘を作ろうとしたときから、きっと
こういう(小さな)室を作ろうと思っていたに違いない・・
「百年名家」の中でも、あの小沢教授が、私がこの建物の中で
最も気に入っていると広言していただいた「無尽蔵」と名付けられた室
の南面に掲げられた、江戸時代の儒者皆川棋園の作並びに書の一部分です。
この後は「幾度秋」と続けられ、今の季節には合わないのですが、
人生の秋から冬にさしかかった私にはようやくしみじみと来るものがありますね。
年が明けてから今まで、梅が咲き落ち、桜が咲き落ち、昨年秋から頑張ってくれた
蘆も枯れ、それを私は刈り落とし・・
そこへ重なって楓が若葉をこれ見よがしに色いよいよ濃くし、さらにはヒメシャラが
大木の各枝の葉を緑みどり輝かせ始めました。(これらも秋には素直に枯れ落ちます)
季(とき)は紛れることなくいきいきと移ろっています。
青春のときには、少なくともその後2、3年は「ときはめぐるもの」と思っていた・・
今頃ようやく、「時は巡り帰るものでは決してない」との思い。
(大谷君だってね)
 
  花過ぎて 若葉に安き 軒端かな  双
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我が芦刈

歳時記を見ると「芦刈」は秋の季語、晩秋から冬にかけて水辺の
芦を刈る。屋根を葺いたり、葦簀を作るためのものである、とあります。
私の場合は違いますね。
場所は庭の一角、昔は庭自体が湖に接していたため、水辺と言えば水辺
でしたが・・
私の目的は、今の時期まで花を咲かせて、来訪の人たちの目を楽しませて
くれたこの蘆君たち、流石に全体が枯れて来ました、
今シーズンも、よう頑張ってくれた、ここでひと休みして、出直してよ
とささやきながら、ひと群れの「蘆君たち」を足元から刈り取って
来たるシーズンに備えて貰うことです。
この時期人手をかけて、「新生」を待つ訳です。
先人から伝えられたこの手法、荒気ないようですが、この20年違うことなく、
程なく甦ります。
そして、夏が来る頃、青々と伸び始め、イキイキと揺れるように
なります。
こちらもその「自然の営み」を目の前にして元気を貰います。
大きな自然のサイクルの中で、私は確かに齢を経ていくのですが、
もうしばらくはそのままの元気を受け取りたいと思っています。
今の瞬間、さっきまであったところに蘆の姿はありませんが、
再生を信じて声を送ります。

  芦刈るや 静かに芦の 倒れつぐ  忠石



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年々歳々花は似ているけれど

桜がきっちり咲いて、そして散り始めています。
すぐそばに旧膳所城の名残をわずかに止めて、公園としているところは
桜がびっしり植えられ、近年は関西地区でも指折りの桜花の名所
となり、この間の日曜日には好天もあって凄い賑わいでした。
そこまで、我が家から歩いて行ける、湖岸道路には、また「四高桜」
(今から80年ほど前、琵琶湖で遭難した旧制四高ボート部のクルーを悼んで
植えられた桜の分身)が咲き並んでいます。
大津に戻った20年前以来、我が目を楽しませてくれて来ました。
80才を迎えた今、毎年この時期眺めて来た、一見変わらぬ花の姿にも
違う感慨を覚えます。
後何年?の思いが迫ってくるような。
歳々年々人同じからず・・
我が身にも坐骨神経痛が訪れ、親しき友の幾人かは、彼岸に往き。
花に嵐のたとえもあるぞ、サヨナラだけが人生だ、などとの一節が
じかに身にしむ人生の一季節。

  さまざまの 事思ひ出す さくらかな  芭蕉

さまざまの事を思い出していたさまざまの「とき」をあらためて
思い出しています。

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