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新聞記者さん登場

勿論、当所に来られるのは、拝観の方ばかりではありません。
半月前ぐらいの論説委員来訪に続き、今回は女性敏腕部長さんの登場です。
いずれも、今回の春挙展・・滋賀県立美術館版の主催の京都新聞の
記者さんです。
共通点は、お二人とも、文化欄の中核として活躍しておられるのを
私がたびたびその署名記事として拝見したことがあるというところです。
半月前に来られたK論説委員の文章はつい先ごろ、「余禄」という一面下段
(朝日新聞でいえば天声人語)に掲載され、私の名前まで入れて頂いて、春挙に
ついての、軽妙かつ核心をついたものでした。
そして、引き続いての登場はHさん。
この2,3年その名を、文化欄でよく拝見するようになりました。
主に絵画に関するもので、鋭い論評に魅かれていました。
Hという姓は、私が学生時代、立命館大学史学の看板教授として
有名であった方と同姓で、縁があるのかなと思っていましたが
やはりそうでした。(取材が終わった後確かめたら、・・要するに
新聞記者さんに取材・・「私の祖父の兄=大叔父」とのことでした)
本来は違うハタケだけれど、京都新聞が主催・後援するときには
取材に出かけるということで、道理・・話しの持って行き方が
自然で、こちらの思いを充分(以上)に引き出して貰いました。
春挙や蘆花浅水荘についてもよく調べて頂いていることが、こちらにも
良く伝わってきました。
どんな内容にまとまるのか たのしみです。

今日も、楽しいお客様に恵まれ、昨日の充実した時間と合わせて、・・ふと
思いついた、<そや、蘆を刈っとかなくちゃ>にまで辿り着いた暮春の一日が過ぎました。

   湖を瞰て いこへばここに 暮の春   蛇笏




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そしてもうひとつが始まりました

チーン<春挙生誕150年記念第2ラウンド開始>。
ほとんど休む間もなく、新装なった滋賀県立美術館にて始まりました。
それに呼応し、蘆花浅水荘での案内も末富氏とともに、第1ラウンド
とほぼ同じペースで始めます。
こちらはかなり長丁場です。2人ともペースは大体わかって
きましたが、何しろともにエエ齢ですからね。
やんわりといきましょう。
私の今ラウンド最初のお相手は、近くのイキツケの飲み屋さんの
ママさんと常連客さんなど数人。酒好きだった春挙の旧邸にふさわしい!
出だしです。
近くにいながら、あまり詳しく(しかもマジメに)案内したことの
ない、人たちばかり。
皆さん神妙に我が説明を聞いてくれました。
緑したたる楓や、花開き始めたツツジ君たちも穏やかに吹く風
とともに応援してくれてました。

  わがこころ 万緑に開け 放ちけり   とし夫

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そしてひとつが終わりました

春まだ浅い3月12日、大津市歴史博物館で始まった、
「蘆花浅水荘と山元春挙画塾」展が春色に満ちた4月19日
その幕を下ろしました。
呼応した私たちの浅水荘案内も小過は勿論あれど、一応
滞りなく終えることが出来ました。
最終日は3コースで計70人という大勢(過去最高)、期間を
通じても600名を超える(通常の半年分以上)方たちに
来ていただく結果となりました。
ひと息つく間もなく、23日(土)から、滋賀県立美術館で
今度は春挙の作品を中心とした展覧会が始まります。
気分を新たにもう一度・・私たちの案内も6月19日まで
続きます。
長丁場なので、美術館休館の月曜日はこちらもお休みを
頂きながら、ソロリと参ろう、というところですが、果たして
如何相成りますか。

 雲一片 湖上に浮かぶ  春の風  海郎
せめてこれ位の余裕は持って。

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あなたの出番や楓 君

紅梅を愛でること長かったが、桜花をじっくり眺める
機会を今年は無くして、それでも季節の移り変わりは
何とか感じつつ・・
「春挙展  歴博版」も後三日を迎えるとき。
お客さんを2階に案内するたびに、今年は楓の若葉が
なかなか出てこない、と告げていたのですが。
ようやく、それもパッと「緑のハナ」が咲いたかのように
その若葉が燃え始めました。
「私も忘れないでね」と大きな声が聞こえてきます。
生誕150年の春挙ゆかりの展覧会が大津市歴史博物館から
滋賀県立美術館にところを変えんとするまさにそのときです。
我が浅水荘の表門を飾る(守りもするかの如く)彼(女?)は
時を違えることなく、緑したたって来ました。
来週から始まる「春挙展 県美版」に呼応するかの如しです。

  おのづから 心に折り目 若楓   比奈夫
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歴史博物館の春挙展最終盤へ

この春一番と思える好天の中、我が家には「着付け」教室
に参加の男女を迎えて、当所で着付け、湖岸を
近くの桜名所膳所公園まで散歩するという催しが
ありました。
大津市観光協会の募集に応じた男女10数名(意外?!に男性も
多い)、午前中にプロに着付けてもらい、近辺を散歩しながら
花を愛で、膳所焼さんで茶を喫し、当所の拝観も行うという
風流なものでした。
(もっとも我々は、普段同様に来訪されるお客さんの案内に
追われ、その風流には追いつけませんでしたが)
何かと暗い話題の多い、この春を明るく楽しく過ごされた
人々の姿に我々の疲れも吹っ飛んだ感じ。
いよいよ、最終週を迎えた「春挙展 歴博版」、
高名の木登り(徒然草)の心もて、最後まであい務めましょう。

   いま落花 急なり今の いま過ぎつつ  稚魚
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桜咲くから桜散るへ

邸内の紅梅の華やかさと、来客の多さ(これは、大津市歴史博物館で
開かれている、「春挙展」の影響が大きいと思われる)に
他を見る機会を奪われているいるうちに、3月はさっさと去り、
ついでに桜の咲き始めたのも見過ごし・・・
湖畔のあたり、少し見渡せば、早や、花散る景色となっています。
わき目も振らずに!お客さんの案内に追われる最晩年の春。
最初にして最後の?親孝行ですかな。
 散る桜 残る桜も 散る桜  の響きが、しみじみと近づいてくるのを
感じながら、

 桜散る 男はことに 座礁して  稔典
もまたじんわり・・・
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ようやく春眠(今年は寒さが長いので)という中で

この齢を迎えて、春眠をちょっと貪っていると、
うつらうつらの耳に、早朝ラジオのキャスターの声が。
「白鳥蘆花に入る という言葉があります。下村湖人(懐かしい名前)
のものです」と聞こえます。ウン(上がる)、蘆花?
我が耳は、「蘆花」という言葉に反応します。
そのまま耳を澄まします。
「白鳥は葦原に入ると、姿が見えなくなってしまう。しかしそれは白鳥の
存在が無になったのではない。。。たとえ姿は見えなくてもそこに白鳥が
存在していることがわかる。むしろ姿が見えないからこそ、白鳥の存在感が
増す。謙虚な人というのはそういうものだ・・・思わず、起き上がって
正座したくなりました。
齢のおごりをカサに着て、ええ気になってへんか・・
晩年の新年度の初めに、偶然耳にしたこの一節。
毎朝眺める蘆がまた我に教えてくれそうですね。

  春眠に 遠きラジオの 唄いをり  君


 
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