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前澤さんが我が家にやって来た

ハイシーズンもまさに終わらんとする昨日、あのZOZOTOWN
前社長(大富豪にして、月旅行までなさった、あの)前澤友作さんが
来訪されました。
仲介は、京都で、数々の名庭園を管理しておられる、「植弥」のK社長さん。
(この方はかねてより度々当所を訪れておられます)
今回も「久し振りに、庭園関係の勉強仲間と訪問します、是非山元さん
ご案内ください」とのことで、気軽に引き受けました。
ところが、予定時間より30分ほど早く一人で入ってこられ、
「黙ってましたが、実はかくかく・・・」
最近は世の中のことに疎くなっている私もそのお顔やお名前、行動は
少しばかりは知ってます。
一瞬緊張しましたが、「自然体、しぜんたい・・」とつぶやいて
お待ちしました。
小雨の煙る中、門を入られます。
あちらも自然体、気軽に会釈してくださいます、TVで観た顔と同じ。
K社長の狂言回しでいつものように、案内を始めます。
月を眺める部屋や、竹の間あたりでは随分リラックスされたようで、
私もペースに乗ります。
そのまま、2階の洋室、アトリエの説明を続け、1時間半程度で
滞りなく全行程終了。(雨が少し強くなり、K社長得意の庭の詳細説明を
して頂けなかったのは少し残念でしたが)
楽しかった、との感想も頂き、こちらも肩が少し軽くなり、落葉しかけた
楓とともにお見送りしました。
実業界で活躍する人が、日本の伝統文化にさらに関心を深められる
一端になることを祈りつつ。

  一日を 降りみ降らずみ 冬紅葉  力


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今年も紅葉の果て

シュンキョ・しゅんきょで半年暮らす。
後の半年や寝て暮らす・・
学生時代、がなり立てた「デカンショ節」になぞらえて、
こんなことを思いながら、春を迎えた今年の始め。
地元での「春挙展」とそれに従う当所の案内は6月半ばで
滞りなく終了し、一息つけると思ったのですが・・
当所の案内の方は、昨年の「百年名家」TV放映の影響依然持続し、
そこへ「春挙展」の効果も加わって、来訪のお客さんの数に衰えは
見えず、うれしい悲鳴を上げ続けながら、紅葉の季節を迎え・・
本来のハイシーズン、どこまで続くお客様。
木枯らし1号などの訪れも聞きながら、今年のカレンダーも
後1枚にならんとするところまでやって来ました。
我が身と、この家の行く末にも筋道ぐらいはつける時も近づいてます。
心身元気に、色々な人のお知恵を借りながら年末年始に向かいます。
窓外の楓落葉盛ん・・・

  裏を見せ 表を見せて 散る紅葉  良寛

もう少し、幹に縋りつきますか。
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本尊様も・ど・る

3地域を経巡った「春挙展」が無事終わったことは
先日綴りました。
そして・・岡山~富山へ立ち行かれた当記恩寺のご本尊が
昨日(11月16日)ご帰還なさいました。
6月27日に当寺を出で給うて以来、4か月半ぶりの「帰郷」
です。
「衆生済度」「文化興隆」に力を至し来られし、変わらぬお姿との
再会です。
出でて行かれた本堂(2階の春挙のアトリエ)の西窓から
同じ姿で入ってこられました。
基本的には春挙の描くところ。
お釈迦様の姿です。
さり気なきお姿なれど、有りがたきおすがたで有ります。

と、少し神がかった(じゃなくて仏がかった)物言いを試みて見ました。

「無事是貴人」
幾多の人々のお力で、「春挙生誕150年記念」展が好評理に
滞りなく千秋楽を迎えたことを感謝しつつ、「観音経」を唱え
「入魂の儀」を終えました。



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山元春挙展お・わ・る

報告が遅れました。
何しろ蘆花浅水荘そのものがハイシーズンで、ブログを綴る
時間もないくらいお客さん来訪なものですから(と言い訳)。

春挙生誕150年と銘打って、4月25日滋賀県立美術館で開幕した
この展覧会は、岡山小野竹喬美術館~富山水墨美術館を経巡り、11月6日
かの地で無事閉幕を迎えました。
この間、該当美術館の関係の皆さま始め詰めかけて下さったお客様にいたるまで、
大変お世話になり、関心を寄せて頂きました。
縁者の一人として厚くお礼を申し上げます。
また、最晩年にこのような、行事に関与することができたことに
深い感慨を覚えています。
春挙・蘆花浅水荘については、いろいろお話ししたいことはありますが、
それはまた年が改まってから、ボチボチこのブログにおいても綴って
行きたいと思っています。

取り敢えずお礼まで。
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秋天の下写生大会

本格的な写生大会が、当所内で行われるのは初めて。
(写生教室的なものは何度もありましたが)
主催も「滋賀水彩画会」とこれも本格的。
幹事さんが何度も下見に来られたり、打ち合わせも入念でした。
当日は早朝から、秋晴れ!
参加者約15名。
写生場所の選択も邸内外を問わず自由ということでしたが、
結局全員、琵琶湖側を選択、位置は皆さん「外」でした。
大半の方は、邸の全景とその前に位置する持仏堂を合わせた
景色を取り上げられたようでした。
この風景を邸内(座敷)から眺めると皆さん横一線に展開。
これ自体が門外漢の私から見るとなかなか面白い姿でした。
少年の頃、春先になると、近所の子供たちが一斉に
湖岸に並んでモロコ釣りに興じていた場面(こちらは座敷から
眺めると皆後姿)を思い出したりしていましたね。

終始天候に恵まれ、ベテランらしき皆さん傑作をものされた様子で、悠々と
去って行かれました。
傍らの少し紅葉しかけた楓君たちもしっかり見届けたようでした。

作品は来年春の展覧会の一つのコーナーに展示されるそうです。
私も楽しみに。

  老後とは いつからの事 薄紅葉  玲子



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コンビニ文化!再確認

文化の日も過ぎました。
このブログにも「文化財保持者」!として折々「文化」に
関する文のようなものを草してきました。
今年はコンビニに関してです。
というのは、我が家から徒歩3分のところにある超「便利な」
ストアがただ今閉店中で超「不便」を実感しているからです。
20年近く、ほとんど毎朝、先ず朝食前後に新聞を買いに行きます。
門を開けて道路に出ると琵琶湖がそこに見えます。
朝の空気を吸い、光を浴びて新たな1日の始まりをここで
感じます。
すっかり顔なじみになった、店長さんやベテランの女店員さんと
目礼を交わします。
何だか気持ちが落ち着きます。
1か月ほど前ごろ、この店の商品棚がだんだんスキスキになって行くのに
気が付きました。
こんなに流行っているのに、まさか閉店はあるまい、それにしても
無くなってしまったら、ちとかなわんな、と恐る恐る、女店員さんに
尋ねると、ニッコリ笑って、「ご安心ください、店内総改装です。
11月1日から15日まで店を閉じます」との返事。
一安心したものの、いざ閉じられるとこの2,3日早くも大不便。
空気ほどではないが、無くなって初めて知るその存在感。
何しろ次に近いコンビニまで30分ほど歩かねばなりません。
昼間の空き時間のノンビリ散歩代わりならまだいいですが、朝一番の
ルーティンワークとしてはいささか重い・・
勿論、チョッとしたものを手軽に買いに行く、年寄りにありがちな事も
煩わしい。
今はただ、無事に早く、その新しい姿を現してくれ、と遠いコンビニへ
向かいながら祈るのみです。

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