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怒涛のような日々が過ぎ

波にもみくちゃになるような3カ月でしたが。
大事もなく過ぎ、過ぎて見ればもう年半ば。
六月は今日を入れても後2日。
取り敢えず、本来の日常へクールダウン中。
予約なしの人たち(来る人は素直に、日ごろ見られない場所が
見られるよ、と喜びながらいらっしゃるのですが)を受け入れる日の
得も言えぬ緊張感。”楽しかった”と言いつつ玄関を出て行かれる
その人たちをお送りしながら感じる満足感・・・
人生の最晩年に味わえたのは幸せだったのか・・
春挙展そのものも、好評だったという話を聞き、親孝行も出来たか、
との自己満足にふけりながら、会えなかった春挙と乾杯!
春挙の作品でもある蘆花浅水荘は夏向きにできているせいも
あって、いい風が通って行きます。
荷を下ろした肩でその風を切ってみます。

  梅雨明けが 間違いなしの 風なりき  良一

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ピラカンサスを刈る(余裕)

我が家の門前の生垣の西半分(琵琶湖の反対側)には
ピラカンサスが植えてあり、白い花やダイダイ色の小粒の実
をつけながら、道行く人々の目をそれなりに楽しませてます(の
筈です)。
一方、トゲのあるその枝は、特にこの時期急速な伸びをみせ、
その生命力を誇示して、私にも元気をくれるのですが、同時に
少し「鬱陶しい感」をも与えてくれます。
例年は伸び始めた時期に、まさに芽を摘んで、スッキリ感の方を
残すようにしているのですが、今年は、例の春挙展とそれに呼応
する当所の展観に手足をとられ、結果的には伸びるに任せて
いました。
そして、春挙に関する行事の大方が終わった昨日、ようやく
木ハサミをかかえ、ピラカンサス(とそれに並ぶカシの枝)整理に
取り掛かることができました。
少しスキ間が出来て、暑苦しさがなくなった生垣を眺め、六月の太陽の下で
気持ちよくかいた汗を拭きながら、「動くこと」の楽しさをも
思い出した瞬間でした。

  六月の 空晴れてゆく 晴れてゆく  汀子
 (どこかで、梅雨はまだこれからだぞう、という声も聞こえますが
  大仕事終わった身にはなんのその)




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満員御礼

我が家のただ一本の紅梅の花一輪が咲いていた、3月中旬
大津市歴史博物館に始まり、途中場所とテーマを変えて
続いた「春挙展」が、我が裏庭にアジサイの咲競う昨日、
滋賀県立美術館にて無事(おそらく)閉幕しました。
それに呼応して、「蘆花浅水荘101年記念」と名づけて
特別拝観期間としていた我が家の展観も大過なく(どころか
3カ月ちょっとの期間中にコロナ禍以前の「年間」入場者の
2倍近くの結果となりました)推移しました。
この間(カン)、両展を訪れて頂いた方々、同時にその方々を
受け入れるにあたって力を尽くして下さった関係の人たちに、
私からも厚くお礼申し上げます。
賑やかなことの好きだった春挙も草葉の陰できっと喜んでいることと
思います。
同時に、今回の催しが、滋賀・大津・膳所のこれからの「文化の
興隆」にハズミをつけるきっかけともなることを切に望むものです。
私にとっての「人生最終盤に訪れた大仕事」の余韻の中で、いささか
興奮の余り、言葉及びませんが、取り敢えずのお礼といたします。

  行く春を 近江の人と 惜しみけり

季節外れというなかれ。来る春・行く春をわき目も振らず人との応接に費やした
私の心には今、芭蕉さんのこの句がピタリです。






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あ・と一週、あ といっしゅうの声が聞こえます

3月12日に開幕した「春挙展」、昨6月12日でまる3カ月
となり、同時に残すところ1週間。
はるばるも来にけるかな・・の感慨の奥に「あ・と一週」の声が
響いてきました。
始まる直前に末富氏と交わした「ホンマに蘆花浅水荘までお客さん来はるやろか」
の会話は見事に杞憂に終わり、「シュンキョの底力」と周囲のあらゆる
人々の援助のお蔭をあらためて感じながら、まさに老骨にムチうちつつ、
ヨタヨタとゴールに近づく一瞬です。
春挙流にどんなときにもその瞬間を「たのしむ」ことを忘れずに。


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そして六月、もう七日

いよいよ、春挙展最終月。
気を緩める間もらばこそ。早や七日を数えます。
茶庭の南東隅の大木ヒメシャラの白い花も春挙展の
閉会を見通すかのように咲いてそして散り始めています。
来客の勢いは止まりそうにありません。
問合せの電話もなり続けます。
「残心・・ざんしん」と我が身に言い聞かせながら、後十余日
を務めます。

  咲く花も 落ちたる花も 沙羅清浄  梅子

 

ご連絡
蘆花浅水荘の公開・案内は、春挙展の終わった後(6月21日以後)
も、引き続き行います。(これは従前どおりです)
拝観ご希望の方は、土・日・祝日・週日を問わず3日前までに、電話にて下記に
予約ください。
 077-522-2183(記恩寺 蘆花浅水荘 山元)
  定休日 毎週月曜日。以外は年末年始を除いて原則休みなし。
                以上

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