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仁和寺行

京の都の北西辺にある名刹にして古刹。
「仁和寺」の名前を知らない人はほとんどいないでしょう。
そこへ、わたくし、80歳にして、生まれて初めて行ってきました。
(お参りというには少し遠い)
名前を初めて知ったのは、高校の古文の教科書で読んだ「徒然草」
の一段だったと思いますね。
近年親しくしてもらっている、T社のU社長の誘い。
創立数十年を経て、社業も好調裡に推移しているので、お礼参りや
最近興味を持って来た、香道や日本舞踊、華道、書道を仁和寺に奉納
するので山元さんもどうぞという言葉に素直に従いました。
あの「仁和寺」を体験出来るというのも大いにありました。
花見時でもあり、御室桜でも有名な境内の桜にも少し興味がありました。
社員の方に案内されて門内に入ります。
とに角広い。
南禅寺、大徳寺、知恩院など京都の寺の広さにはちょっとは なれている
つもりでしたが、さらに一段広い。
桜の木もぐーっと迫って来ますが、花が遅咲きなので、今いち
感慨は少なく、それでも盛りがきたときの重量感は充分想像できました。
1時間ほどのフリータイムの後、関係者一同国宝の金堂に集合し
誦経と法話を拝聴。
引き続き場を変えて、諸芸の奉納。
私にとっても非日常の世界の久々の体験。
日本文化の奥深さを私なりに味わいました。
最後は会食、初対面の人とも打ち解けた雰囲気の中で座は進み、
日本酒の味の奥深さも味ってお開きとなりました。
この齢にしてまた新たな経験を加えることが出来ました。

 山水の いよいよ清し 花曇り  蛇笏
 


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WBC終わった・・

3月の間、日本中を賑やかにしてくれた世界野球大会が
今日マイアミで終わりました。
ニッポン強かった。
攻守がハッキリ別れ、素人でも監督になった気で戦法を
考える「間」があるのが日本人の好みに合っているというようなことを
聞いたことがあります。
決勝戦が終わってもう3時間以上経ってもTVは飽きもせず、今日の試合の
場面場面を映し出しています。
そしてそれらを飽きもせず眺めているであろう人ビト。
プロ野球のシーズンイン(=球春)はこれからなのに。
もう野球のシーズンはオフになったような・・・
ベースボール ロスとならぬことを祈りつつ。
WBCよさらば。
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80才の日々

彼岸の入りと呼応して80才の日々が動き始めました。
そんなに痛くはありませんが、ときどき左足、腰にグッと来る
坐骨神経痛が、我80なり、の思いを強めてくれます。
ここしばらく、賑やかに咲き誇った竹の間の前の紅梅が
その盛りを過ぎ、下に散り敷いています。
桜の花の散り方とは全く違って、ポタリポタリと真下に積もるかの如く。
これから進む我が齢の確実さをしめすように、重なっていきます。
変わって目立ってきたのはその隣に地味に咲き続けて来た侘助の花。
ワビスケなんて名前自体も寂しそうですが、華やかな紅梅が散ってしまうと
そこに存在感を示してくれます。
少しわびしい気分になりかけた老人に寄り添ってくれるかのようです。
四季折々に咲く花をこのように眺めながら、晩年をそれなりに楽しめればよし
ですか。

  侘助の 実にならぬ花 咲きつづく  たけ
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フーン・・80才

昨日満80歳を迎えました。
誕生祝は先日のMRI検査ではっきりした腰椎ヘルニアから
来る坐骨神経痛の初回治療。
ずーっと頚椎の方を見て貰ってきた京都のS先生の科目に
一つ加わりました。
これも寿命と相談しながら、ダマシダマシ行くのですかな。
(ダマシおおせればいいのですが)
そして、今日は彼岸の入りとか。
来し方と行く末を比べれば、その長短は自明ですが。
余り後ろを見ず、元気・陽気を忘れず、歩いて行きましょう。
(適度に歩くのがよいと言われました)
外はもう「春」のあめ。

  春雨や 心のままの ひじ枕   井月

   

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春風の中行事は続く

不順だとか何とか言いながら、季節は確実に動きます。
少し穏やかに暖かい日が続き、頬を過ぎる空気も春の物。
そんな中、先ず久々のお茶席。
膳所焼さんに昨年来られたS氏、もともと欧米をまたに
掛けて活躍されたビジネスマン。
かつ、お茶にも関心を持ち、遠州流を嗜まれる・・
膳所という町に興味を抱き、当所にも足しげく通っていただいてます。
膳所焼さんの中を少し改修せねばならず、その間ときどき蘆花浅水荘にて
茶席を設けたしとの申し出。
私もその意気に共鳴し出来る範囲で協力することにしました。
10日にその手始め。
お客様はS氏夫人のお仲間数名。お点前は長浜在住のS氏のお師匠。
春風の中、紅白の梅の花に見守られ、席は順調に進みました。
お客の御婦人方、先の「百年名家」の放映をみておられ、もう一つの
関心事として、拝観に大きな期待を寄せて頂いていた様子。
末富氏の名調子案内にいたく感動してしていただき・・
坐骨神経痛の気配に少し引っ込んでいた私も記念撮影!の
片隅にて少しお役を。
穏やかな風は最後まで同じペースで身辺にありました。

  春風や 肩で切れない やはらかさ  典子

  

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3月も早いはやい

2月の早さを驚きの内に送って迎えた3月。
そのスピードは衰えるどころか。
早や一週間が過ぎようとしています。
少し暖かくなって、世の中や人々の動きも素早く多く
なっているのでしょうか。
私の「物事処理能力が」いよいよ衰えて来たのでしょうか。
(此方の方が可能性大か)
取り敢えずこの時点でやっとパソコンの前に座れる余裕が
少しできたので、ブログの方も、ダイジェスト的かつアットランダムに繋いで
おきましょう。
・「投扇興」という遊びを以前TVのお茶屋遊びの一つとして見たことは
  ありますが、実物を我が家の座敷で目の前に見るのは初めて。
  お茶の先生が用具を持ってこられ、プレイヤーもお弟子さんなので
  勿論プロではありません。
  華やかそうな雰囲気を味わったという「事実」は残りました。
・久々に大学のテニスコートで始まった現役学生諸君の新シーズンに向けた
 本格的練習をコートサイドにて観戦。
 (一応まだOB・OG会長の肩書はついてます)
 彼らの若い息吹をすぐそこに感じていました。
 今や「青春遥かに遠し。」
 彼らは、自分の祖父よりもっと年上そうな老人が楽しそうに
 自分たちの練習風景を眺めているのを、不思議な生き物のように
 思った事でしょう。
・翻って我が庭の様子は・・・
 恒例の寒肥入れが終り、慣れた植木屋さんは、冬の間に積もった
 落ち葉掃き、汚れた用水の入れ替えなどもこまめにやって行って
 くれてます。
 馬酔木の花の先触れに続いて紅白梅の共演の始まりです。
 我が家の庭には、いずれも老梅ですが、やや小ぶりで地味な白梅と
 少し大きめの紅梅が一本ずつ少し離れてあり、白梅が先ず咲き、
 遅れて紅梅が賑やかに咲き始めます。
 丁度今、白梅が六分咲き、そして紅梅が昨日一輪、今日二輪目が
 咲いた、というところです。
 これからは、どうしても、位置的(竹の間の窓の前)にも色彩的(華やかな紅)
 にも優位にあると言わざるを得ない紅梅がお客さんの目を引くことになるでしょうな。

   (坐骨神経痛要因探索のためのMRI受診や、いろいろな人との
  飲み会報告ーーこれは特筆すべきことではないかなーーも
  ありますが、今日はこれ位にしておきましょうか)

    梅一輪 一輪ほどの あたたかさ  嵐雪

 



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